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少女交錯日誌=AAGblog

あまりまとまっていないけど、日々の想いを

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通院日は雨のち晴れ

今日は二週間に一度の通院日。

北風と雨に阻まれながらもなんとか開院15分後に病院へと着くと、何故か今日は人がとても多くて待ち待ち待ちとなる。


待合室。

いつもの場所・・・廊下側の長椅子の端に座ってると、ヌクヌクしてきて三度ほど寝てしまい椅子から倒れ落ちそうになる。恥ずかしい。
そうやって寝そうになりながら私の番になるまでじっと待ってると、同じ長椅子に座ってたおばちゃんとおじちゃんが「遅いね遅いわ」と、話し始めた。

確かに遅い。
病院に着いてから既に1時間半が経過してる。
大抵の患者さんの診察は数分で終わるのに、だ。
私はうたた寝していたので分からなかったが、何でも隣のおばちゃんの言によれば、今、診察を受けてるのは若い女性で、どうやら既に30分以上も経ってるのだという。

「若いからきっと色々話してるのよ」

おばちゃんの言葉には非難めいた色が混じる。
それに同調したおじちゃんが、診察室の前まで行って「まだなのかい?あとどれくらいかかりそうなわけ?」と看護師さんに詰問する。


居心地が悪い。


さらに10分ほどして診察室から出てきた人は、確かに若い女性だった。
おばちゃんが女性に聞こえるような声で「随分と長かったわ」というようなことを言う。
おじちゃんがそれに応じて大きな笑い声をあげる。


ますます居心地が悪くなる。


おそらくカウンセリングでもしてもらっていたのだろうなと思いながら、廊下を過ぎ去ってゆく女性を見やる。
そして同時に隣のおばちゃんたちのことを思う。
今日は診察室で長話は出来そうにないな、と思い、私はため息が漏れてしまった。


それから数分後だったろうか。私の名前が呼ばれた。
おばちゃんたちとは目を合わさずに、そそくさと診察室に向かう。
「待たせてしまって申し訳ない」というようなことを言った先生であったが、私はそれほど気にしてなかったので、逆に申し訳ない気持ちになった。

そして診察。
この二週間の具合を大まかに話すなどの問診を経て、予定通り薬を切り替えることに。
口内がとても渇いて、呂律が回らなくなることが多々あるのだが、今の私はこの薬に頼るしかない。
先生は「何か具合が悪くなったら、いつでもいいですので、すぐに来て下さい」と最後に仰ってくれた。

わずか数分間ではなかったろうか。
手短な診察を終え廊下の長椅子へと戻ろうとすると、おばちゃんたちは私のその短い診察時間に満足したのであろう、「次は誰かな」と話し始めていた。
その様子を視界の端で捉えながら、長椅子の端に・・・元の場所に戻り、おばちゃんたちとは反対の方向に視線を向けると、受付の窓口でさっきの女性が会計をすませようとしてるところだった。

この手の病は二週間に一度の通院が基本だ。
彼女は二週間後も来るだろうか?
それとも自分には合わない・・・居心地の悪い病院として、二度とこの病院を訪れることはないことになってしまうのだろうか?

私はこの病院と先生が自分に合ってる・・・つまり好きであったため、彼女にもそうなって欲しいと思った。なんとなし、に。

自分も会計をすませ、受付の窓口をあとにする。
多少億劫に感じていた通院日に一つ楽しみが出来た。

病院の戸を押し開ける。
正午過ぎ。
雨はもう上がっていた。
青空の下で、私は濡れた傘をたたみ、雨上がりの心地よい風を受けながら、病院をあとにした。

テーマ:ひとりごとのようなもの - ジャンル:日記

  1. 2008/03/31(月) 19:34:35|
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